老人性イボは、特に首まわりにできやすいことから別名「首イボ」とも呼ばれます。
この名前から勘違いしている方も多いのですが、老人性イボはあくまで首まわりに「できやすい」というだけで、首以外にも発生することがあります。
一般的に皮膚が薄い部分ほど老人性イボが発生しやすいとされているため、手のひらや足の裏といった極端に皮膚が厚い部分を除けば、全身のどこに発生してもおかしくない症状だといえます。
なかでも、意外に悩んでいる方が多いのが胸やお腹にできる老人性イボです。
胸やお腹は首まわりに比べれば皮膚が厚いのですが、自分で感じている以上に皮膚ダメージを受けやすいため老人性イボの温床となる可能性があるのです。
老人性イボは放置していても自己治癒する可能性がほとんど無い皮膚疾患なので、気になる方はイボが大きくなる前にケアしておいたほうがよいでしょう。
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胸やお腹に老人性イボができる原因とは?
老人性イボはなぜ発生するのかご存知でしょうか?
そのメカニズムを知っていれば、老人性イボの予防や改善にも大きく役立ちます。
老人性イボとは、言ってしまえば単なる角質の塊です。
そもそも人間の肌は古い角質を落とし、新しい角質と入れ替えるための「ターンオーバー」というサイクルで健康を維持しています。
しかし肌にダメージが蓄積するとターンオーバーが乱れ、角質を上手く入れ替えることができずに、古い角質を蓄積してしまうことがあります。こうした溜まった角質の層が、外側からはイボ状に膨れ上がって見えているというわけです。
胸やお腹に老人性イボができたということは、そこに皮膚ダメージが蓄積していた可能性が高いとみられます。皮膚は紫外線・乾燥・摩擦などの原因でダメージを受けますが、胸やお腹はこうしたダメージを受けやすい部分でもあるからです。
例えば夏場なら、海水浴などで上半身に紫外線を浴びることが多いでしょう。
胸やお腹は、顔や手足に比べると保湿ケアが怠られる傾向にあるため、乾燥が原因となっている場合もあります。
そして最も注意したいのは摩擦です。
胸やお腹は常日頃から洋服との摩擦に晒されているため、摩擦によるダメージが蓄積しやすい部位です。特に、ネックレスなどのアクセサリーを着用することが多い方は胸が過度の摩擦に晒されているため注意が必要です。
老人性イボを改善する方法は大きく分けて2種類ある
胸やお腹に老人性イボができ始めてしまったら、早めのケアをオススメします。
老人性イボは単なる角質の塊なので健康に被害を及ぼすことはありませんが、放置しておくと大きくなったり増えてしまったりする可能性もあるからです。
絶対に自然治癒しないというわけでもありませんが、歳を取るほど治りにくくなっていく症状なので、自然治癒を待つという手はあまりオススメできません。
老人性イボを改善する方法は、大きく分けて「病院で治す方法」と「自宅でケアする方法」の2種類があります。
どちらの方法を選ぶべきか迷っている方のために、ここではそれぞれの治療法の主な特徴をまとめてみましたので参考にしてください。
1.病院で治療する方法
確実で迅速な治療を期待するなら、専門の皮膚科に行って治療してもらうのが一番です。老人性イボは健康に被害を与えるような皮膚疾患ではありませんが、病院でもちゃんと治療してもらえます。
病院で老人性イボを治す方法にもバリエーションがあります。
最もメジャーな方法が「凍結治療」と呼ばれるもので、その名の通り液体窒素を使ってイボを凍結してしまうという手法です。イボそのものを壊死させて取り去る手法なので、今あるイボは確実に取れます。
最近になって台頭してきているのが「レーザー治療」です。炭酸ガスレーザーを使ってイボを焼き切ってしまうという方法で、凍結治療よりもメリットが多い最新医療のひとつです。
実際にどんな治療法を適用するかは、症状の重さや病院の設備によって決められます。ある程度は患者の希望にも沿ってくれるので、希望する治療法がある場合は病院の先生と相談しておくとよいでしょう。
2.自宅でケアする方法
老人性イボはターンオーバーの乱れによって生じるものなので、ターンオーバーさえ正常化させることができれば改善が見込めます。そのため、わざわざ病院に行かなくても自宅でケアして治してしまおうと考える方も増えてきています。
自宅でケアする場合は、イボケア化粧品を使うのが効率的です。最近は各化粧品メーカーによって、老人性イボのケアに特化したスキンケア用品が何種類も開発されているのです。
こうしたイボケア化粧品には肌のターンオーバーを促進する成分が含まれているため、塗るだけで老人性イボが治りやすい肌環境を整えてくれます。
また、老人性イボができる原因を潰すことも大切です。紫外線・乾燥・摩擦といった、肌ダメージを蓄積させる原因を日常生活からできる限り取り除くことも大切な自宅ケアの一環です。
胸やお腹のスキンケアを日頃からしっかり行うことが、老人性イボの発生と再発を防止する力になります。
病院VS自宅ケア!それぞれのメリット・デメリットは?
病院での治療と自宅でのケアには、それぞれに違ったメリットとデメリットがあります。症状にも個人差があるので、一概にどちらが良いと断言することはできません。
そこでこちらには、病院と自宅ケアそれぞれのメリット・デメリットをまとめてみました。両方の特徴をあらためて確認し、どちらの方法を選ぶべきかは自分の症状に合わせて判断してください。
病院で治療するメリット・デメリット
老人性イボを病院で治療するメリットは、「即効性がある」ということです。
薬を使った治療の場合はこの限りではありませんが、老人性イボの治療法として最もよく用いられる「凍結治療」や「レーザー治療」は今ある老人性イボをできるだけ早く取りたいという方にオススメです。
気になる老人性イボそのものを除去してしまうのですから、即効性という点では自宅ケアの比ではありません。また、万が一に備えられる「確実性」も病院での治療のメリットです。
素人判断だと「老人性イボかと思ったらウイルス性イボだった」なんて勘違いをしてしまうケースもありますが、病院で診断してもらえばこうしたミスも防げます。
老人性イボとウイルス性イボでは治療法が全く異なりますが、病院で診断してもらえば症状に関わらず正しい治療法を受けることができるでしょう。
しかし病院での治療にもデメリットはあります。病院で最もメジャーな治療法である「凍結治療」には、「痛みを伴う」という大きな弱点があります。
これは液体窒素を使ってイボを壊死させるという手法なので、大きなイボになると大人でも声を上げてしまうくらいの痛みを感じることがあります。また、イボを取った後も数日~数週間に渡って傷口が残りますので、その間は痛みに耐える必要があります。
「レーザー治療」の場合は凍結治療ほどの傷みを感じませんが、代わりに「治療費が高い」というデメリットがあります。
残念ながら老人性イボに対するレーザー治療は現在の日本では保険適用外となっているため、小さなイボの治療でも数万円かかるということがザラにあります。
また、術後の経過観察のためにしばらく通院する必要もあるため、こうした病院での治療には「時間」と「お金」がかかるということを頭に入れておいたほうがよいでしょう。
関連記事ウイルス性イボができる原因と感染経路や治療法を徹底リサーチ!
自宅でケアするメリット・デメリット
自宅で老人性イボをケアする方が最近はかなり増えてきました。
以前は「老化によって発生する」というイメージが強かった老人性イボですが、「ターンオーバーの乱れが原因」という真実が広く知られるようになってきたためです。
また、ターンオーバーを促進してくれる「イボケア化粧品」の登場も、自宅ケアのやりやすさに拍車をかけました。
自宅ケアのメリットは、なんといっても「手軽に行える」ということでしょう。凍結治療のように痛みを感じることもありませんし、通院も必要ないので入浴や洗顔といった日常生活の合間に軽く行うことができます。
イボケア化粧品は医薬品ではないので、副作用の心配もなく安心して使えるというのも魅力のひとつです。また、通院費用が一切かからないので「お金があまりかからない」というメリットもあります。
例えばレーザー治療だと1回の施術で数万円かかることもありますが、イボケア化粧品は1ヶ月分で数千円程度なので非常にコスパが良いです。
化粧水や保湿クリームの役割を兼ねたイボケア化粧品もあるので、普段使いのスキンケア用品代わりに購入すればかなりお得です。
デメリットとしては「即効性に欠ける」という点が挙げられます。イボケア化粧品などを使った自宅ケアには、肌のターンオーバーを正常化することで老人性イボの原因そのものを絶ってしまおうという狙いがあります。
しかし、そもそも肌のターンオーバーは1ヶ月~2ヶ月ほどかかるものなので、正常化してもすぐにイボが取れるというわけではありません。
効果を実感するには、最低でも3ヶ月以上は気長にケアを続ける必要があります。人によっては目に見える効果が出るまでに半年以上かかることもあるため、気の短い人には向いていない方法だといえるでしょう。
自宅で治すときはどんなイボケア化粧品を使えばいい?
病院での治療、自宅での治療、どちらにも一長一短があります。しかし胸やお腹に老人性イボができて困っている全ての人に言えるのは、「焦る必要はない」ということです。
確かに老人性イボは放置すると増えてしまうことがありますが、数週間程度で一気に増殖するような症状ではありません。
老人性イボは基本的に肌のターンオーバーに合わせて増えるので、数ヶ月~数年かけてゆっくりと増えたり減ったりしていくのです。
痛みも無ければ悪性腫瘍になるような危険な症状でもないので、まずは自宅ケアでしばらく様子を見てからでも病院に行くのは遅くないと思います。
自宅ケアを行うときは、イボケア化粧品を使って肌のダメージを軽減してあげるのがオススメです。
イボケア化粧品は医薬品ではないので即効性は期待できませんが、簡単に使えて肌全体の調子を上げてくれる優れモノです。
しかし「イボケア化粧品に興味はあるけど、種類がありすぎてどれを使えば良いか解らない…」という方も多いと思います。
そんな皆さんのために、数あるイボケア化粧品の中から優れたものだけを厳選した「イボ化粧品ランキング」をまとめてみました。
こちらの記事には、特にオススメしたい良質なイボケア化粧品だけをピックアップしています。
良い所だけを紹介するのではなく、成分・使いやすさ・内容量・コスパ・サービス・口コミといった、あらゆる観点からイボケア化粧品を徹底分析しています。
始めてイボケア化粧品を購入するという方にも分かりやすい内容となっていますので、ぜひ参考に読んでみてください。